

light there
写真:濱田祐史
企画+編集+発行:櫛田 理
アートディレクション+デザイン:尾中俊介 (Calamari Inc.)
翻訳:ミヤギフトシ
発行:FRAGILE BOOKS
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付録:アルミの感光板
言語:日本語/英語
部数:限定200部(ナンバー・サイン付)
刊行日:2023年12月1日
定価:24,000円(税込)
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写真家メッセージ
2020年、ぼくは紫外光にだけ反応するアルミニウムの板 (PS版) をフィルム代わりにつかう撮影実験をしていた。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言下、外出自粛の夏の終わりに、最初の実験を決行した。アルミの板をハンドカットして、それを装填したホルダーをカメラに入れて、東京の夕暮れを撮った。ただそこにある光を集めることが重要で、目に見えている対象は重要ではなかった。無心になって見えない紫外光と向き合い、絶句するほど長い露光時間を待った。時間をかけて焼き付いた見えないイメージは、現像の過程ではじめてその姿をあらわす。そのことに純粋なよろこびを感じながら、日光浴したみたいに熱を帯びた薄いアルミの板をつくり続けた。(写真集「light there」より引用)
濱田祐史